メインコンテンツにスキップ フッターにスキップ

東京オフィスマーケットレポート 2021年第4四半期(10‐12月期) 東京主要5区・グレードAオフィス

レポートをダウンロードする
Office Report Tokyo Q3 2021 1536 1040

東京のオフィス空室率は2年ぶりに低下し、渋谷などの一部エリアでは賃料が上昇

 

2月7日、「東京オフィスマーケットレポート|2021年第4四半期(1012月期)東京主要5区・グレードAオフィス 」を発表しました。当レポートは、コリアーズ・ジャパンが、東京主要5区(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)のグレートAオフィスビル※1の賃貸オフィス市況と今後の見通しについて、当社が独自に収集したデータに基づいて分析したものです。

 

東京のグレードAオフィスビルの2021年10~12月期のネットアブソープション2は、プラス圏に回復し、空室の埋め戻しが進んだことから、上昇を続けていた空室率は約2年ぶりに低下しました。テナントにとっては、市場に一定の空室が存在し、賃料相場も下落してきていることから、ニーズに合ったオフィスを吟味しやすいマーケットになっています。その一方、貸主/ビルオーナーにとっては、既存の空室の埋め戻しを進める好機として、一部エリアでは、賃料が上昇しているものの、エリアによっては埋め戻しに際して相応の賃料のディスカウントおよびフリーレントの積み増しが必要となるケースも見られます。

 

新規供給と需要の動向:需要は回復傾向

今後1年間にわたって、大規模な再開発プロジェクトの竣工など大型物件の供給は、過去数年間と比較すると少なく、一方で、コロナ禍の2020年後半以降、動きの停滞していた賃貸オフィス市場の需要は、回復傾向を見せ始めています。2022年は、例年より少ない新規供給と、需要の回復傾向をうけて、需給バランスの改善が進むとみられています。

 

空室率と賃料トレンド:空室率は2年ぶりに低下。賃料の下落トレンドは続く見込み

空室率は、2020年以降、一貫して上昇を続けてきましたが、足下の需要の回復により、一服感がみられます。2022年は新規供給量が少ないことから、2022年末までは、空室率の低下傾向が続く可能性があります。しかし、依然として市場には多くの空室があり、需給バランスが緩んだ状況が続くと想定されることから、平均賃料は、横ばいか緩やかな下落傾向が続くものと予想されています。

 

エリア動向:渋谷などの一部のエリアでは賃料が上昇

概ねどのエリアでも需要の回復とともに空室の埋め戻しが進んでおり、空室率の上昇に一服感が見られます。大規模な空室があったエリアでは、埋め戻しの際に賃料をディスカウントして成約する事例が目立ち、平均賃料は切り下がる傾向にありますが、需要の底堅い渋谷や丸の内・大手町などのエリアでは賃料水準も回復に転じています。

 

※1 グレートAオフィス:基準階面積が300坪以上の主に賃貸に供されるオフィスビル
※2 ネットアブソープション(吸収需要)は、テナントの入居した空室面積の合計を算出し、需要面積の増加分を推計する指標で、[期初空室面積+期中新規供給面積-期末空室面積]により算出する


Office Report Tokyo Q3 2021 1024 972

東京オフィスマーケットレポート 2021年第4四半期(10‐12月期) 東京主要5区・グレードAオフィス

レポートをダウンロードする
関連エキスパート

川井 康平

ディレクター&ヘッド

Research

東京本社オフィス

コリアーズ・インターナショナル・ジャパン株式会社のリサーチ部門のディレクター兼ヘッドとして、日本のリサーチチームをリードするとともに、クライアントや社内の関係者と密接に連携し、地域全体で当社のサービスを横断する広範な領域において、正確、実践的かつ戦略的なリサーチを主導する。

大学院にて修士号取得後、2004 年に株式会社ザイマックスに入社し、同社の事業の拡大の最前線で不動産に関する幅広い業務領域に従事。2014 年に同社のシンクタンク部門であるザイマックス不動産総合研究所の主任研究員に就任。5 年以上にわたり、主に不動産マーケットデータの分析および社内外への発信に従事したほか、データ分析を所管するチームを率いて、同社グループ各社の事業におけるデータ分析を担い、事業戦略の立案や経営判断に貢献した。

また、2019年から2021年まで、東京大学空間情報科学研究センター協力研究員を兼任し、多数の学術的な研究プロジェクトにも参画した。

リサーチ以外での経験として、不動産の管理運営、開発プロジェクト、投資運用の実務担当者、マネジャーとして 10 年以上の経験を有する。オフィスビルのオーナーや金融機関に対する資産有効活用コンサルティング、郊外型ショッピングセンターおよび都市型商業ビルの開発プロジェクトマネジメント、私募ファンドのアセットマネジメントおよびディスポジション、海外機関投資家からの国内ファンドへの投資誘致などの実務を経験し、不動産関連の幅広いバックグラウンドを有している。

エキスパートを表示