キャンパス6は、Skanska（スウェーデンのグローバル建設・開発会社）がブカレストのポリテクニカ大学近くに開発した複合オフィスビルです。完成すれば、4棟のAクラスビルからなる総賃貸可能面積871,000平方フィート超の複合施設となります。
現在、S Immo AGが所有する複合施設の第2施設Campus 6.2と第3施設Campus 6.3は、ルーマニアで初めてWELL Core & Shell認証、ゴールドレベルを獲得した建物です。2021年のこの追加認証により、Campus 6.3は、名誉あるLEED PlatinumとWELL Health & Safety Rating認証をすでに受けており、トリプル認証を受けたルーマニアで最初の建物となりました。
コリアーズは、Well GoldとLEED Platinumの両方の認証についてSkanskaにアドバイスを提供しました。プロジェクトチーム全体と数回のミーティングを行い、プロジェクトのサステナビリティ目標および要件との整合性を確認するとともに、他のLEEDおよびWELL国際プロジェクトが直面する共通の課題に対処し、克服するための戦略について議論しました。
また建設時には、侵食、土砂、制御計画、建設廃棄物管理の75％転用、塗料、コーティング剤、接着剤、尿素ホルムアルデヒドのない複合木材などの低炭素・低排出材料の使用など、環境ベストプラクティスを実施しました。
建物の特徴は以下の通りです。
- ルーマニアで初めて、テナントに屋上ランニングコース（全長280m）を提供
- 駐車場の91％を地下に配置し、ヒートアイランド現象を抑制
- 室内騒音を低減する音響的な工夫
- 意図的に取り入れられた豊富な自然光
- 室内の空気質を最適化する先進の技術・排気システム
- 効率的な水流と水洗設備により、水使用量を42%削減
- 従来のオフィスビルと比較して、約35%のエネルギー削減と30%のコスト削減を実現
- 充電ステーションと自転車ラック
- 雨水を回収して灌漑用水として利用するための中水システム
- 水質、空気質、温度、嗅覚、聴覚、視覚の快適性を高めるための最適化を実現
- バリアフリー、インクルーシブ、アクセシブルデザインにより、すべての人が簡単かつ安全にビルを移動・使用可能
- 自然を取り込み、精神的な健康や幸福をサポートするバイオフィリックデザイン